前回、「岩隈、ノリ、(キヨ、)見てるか??」プロ野球それぞれの秋【2】で岩隈投手、中村紀洋選手、清原選手の事を取り上げてからほぼ1ヶ月経ちました。前回は「それぞれの秋」だったのですが、ここへきてそれぞれの問題に結論が出来つつあります。
今回は、やはりこれを取り上げたいと思います。
■岩隈投手は、ついに楽天入り決定!
岩隈問題についに決着が付きました。
楽天・岩隈が誕生!!20勝&防御率タイトル目指す
合併球団オリックスは22日、入団を拒否していた岩隈久志投手(23)=前近鉄=を新規参入球団の楽天へ金銭トレードすると発表した。希望がかなった岩隈は同日、仙台市内のホテルで緊急会見。満面の笑みを浮かべて、新天地での「20勝&防御率タイトル」を誓った。これまで楽天が獲得した投手22人(外国人と新人除く)の今季合計勝ち数はわずか26。同投手の15勝は、その半分を1人で上回る数字で、事実上、開幕投手も決定だ。
このニュースを聞いてまず思ったのは、「クリスマス前に決まって良かった」という事でした。やはり年越すと岩隈投手にとっても球団にとってもデメリットが大きくなりそうなので…。記事に載っていた彼の表情には、久々に見る笑顔が見られました。
さて、にわか日ハムファンのブログのルバート・ジョーンズさんが前回岩隈投手に対する緊急アンケートを行ってましたが、今回の決定を受けて、再度アンケート企画を行っています。
【緊急アンケート】岩隈投手の東北楽天移籍決定について
Q1:あなたは岩隈投手の東北楽天への金銭トレードという決定を評価しますか?
Q2:今回岩隈投手が合併球団入りを拒否した問題で、最も責任が重いと思うのは次のうち誰、またはどの組織だと思いますか?
私の意見はルバートさんの記事のコメント欄に書いておきましたが、こちらでも簡単ですが意見を。
今回の問題は、単に一選手の移籍問題だけではない部分が多いと思います。Q1では、「どちらかといえば評価する」としたのですが、それは、もっと早く解決する方法があったのではないかという感じがしてならないのです。そもそも、9月末のストライキ時に小泉社長が発した「選手の意思を尊重する」という口約束が、事の始まりだったのではと思います。
岩隈投手が合併球団への参加を初めから拒否していたのに、オリックスは彼の意思を尊重しなかった。しかも、同じように合併球団に対して拒否していた磯部選手に対してはプロテクトしなかったのだから、岩隈投手は「磯部さんは大丈夫で何故自分は…」という思いがずっとあったと思います。
関連記事→岩隈問題決着:発端はオリックス球団社長の口約束
そこにパ・リーグ小池会長の「強い要望」発言。これも問題発言だと思います。会長としては、事態を早く解決して欲しいという願いがあったとは思いますが、野球協約上では何の効果も発しないこの発言は、事態の解決を先送りさせただけ。この要望が仮に通ったら、岩隈投手は来年納得いかないまま1年を迎えることになったかも知れません。
最終的に岩隈投手の要望が通った事で、いろいろな意見が出てくると思います。岩隈投手のわがままと見られる部分も多少ある事は否めませんが、球団の対応がスムーズにいっていれば、これほどまで大きな問題にならなかったと思います。
さて。
岩隈投手が楽天入りを果たした事で、イーグルスにとっては大きな戦力を得たことになりました。新外国人選手の獲得がうまくいかず、投手陣が不安定な中で、大きな柱が出来上がりました。岩隈投手には、楽天はもちろん、送り出してくれたオリックスの為にも、大活躍しなければならないでしょう。是非頑張って欲しいです。
そして、オリックスにとっては、エースを失ったことで戦力的ダウンを余儀なくされてしまいました。しかし、これで来季の構想がほぼ固まったと思うので、あとは仰木監督の手腕に注目というところでしょうか。
今年はプロ野球界が大きく揺れた1年でした。来年は純粋に野球を楽しめる1年にしたいですね。
(野球関連のトピックス、これからも随時書いていきたいと思います)