おつかれさま…

今日はどうしても書かずにはいられないと思い、今Blogに書いています。
いつかは終わりが来る。でもこの人に限っては終わりはないだろうと思ってました…。

2002年神戸新聞杯 シンボリクリスエス
Photo Data:(C)Carrot Lunch

38年間の現役生活に別れ JRA最多勝の岡部騎手
日本中央競馬会(JRA)最多の2943勝を挙げた現役最年長の岡部幸雄騎手(56)=美浦・フリー=が10日、東京都内のJRA六本木事務所で記者会見、「レースでイメージしたように体が動かなくなった」と話し、同日付で現役を引退、38年間のジョッキー生活に別れを告げた。

SANSPO.COM

サンケイスポーツに寄せた岡部騎手独占手記
JRAによるお知らせはこちらに記載されています。→岡部 幸雄騎手の引退について
JRAでは、岡部騎手の功績をたたえ岡部幸雄騎手引退特別サイトを開設しました。
3月20日、中山競馬場において、最終レース終了後パドックで引退式を行います。
また、同日の中山競馬最終レースは「岡部幸雄騎手引退記念」競走と名称を変更し施行いたします。
(当初は特別競走「東風(こち)ステークス」…第10レース→最終レースに変更)
その他にもイベントが目白押しです。→岡部 幸雄騎手 引退記念関連イベントの実施について


私が競馬ファンになる以前から、岡部騎手の事は知っていました。
競馬が好きになった1997年頃、彼は40代後半でした。でも40代に入っているとは思えない若さを感じ、円熟味のある騎乗には感心したのを覚えてます。馬の素質をうまく引き出し、重賞を勝てる馬を育てていきました。
彼と組んで印象に残った馬も数多く思い浮かべます。
先ほど書いた岡部幸雄騎手引退特別サイトのコンテンツの一つに、「記憶に残る名馬たち」というのがあります。
ここにとりあげられている
タイキシャトル、シンボリルドルフ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ、シンコウラブリイ、オグリキャップ、シンボリクリスエス
はもちろん印象深いですが、それ以外にも彼のお手馬と聞いて思い浮かぶのは沢山あります。
バブルガムフェロー、ジェニュイン、ウイングアロー、イーグルカフェ、スティンガー、シャイニンルビー、タイキブリザード、グルメフロンティア、マティリアル、マグナーテン、コイントス、ダンスインザムード…。

1999年天皇賞秋 スティンガー
私自身は大ファンという事ではなかったけど、いつも注目していました。週刊ギャロップやサンスポ紙面でコラムを書いているのを何度も拝見していましたが、「馬優先主義」というスタンスを常に持ち続けていた姿に、多く感じさせるものがありました。岡部ー武豊の組み合わせで馬券を買った事も何度かあるし(2002年ダービーの「タニノギムレットーシンボリクリスエス」のワンツーフィニッシュなど)、岡部騎手が上位に来た時ホッとした経験も何度かあったのを思い出しました(^_^;)。
岡部騎手の最後のG1勝利は、ダービーで2着だったシンボリクリスエスでした。菊花賞トライアルの神戸新聞杯でした。貫禄の快勝を見せた後、クリスエスが選んだ道は、菊花賞ではなく天皇賞でした。古馬との対決、2000メートルの距離といろいろと不安要素も言われていたような記憶もありましたが、堂々と立ち向かい、見事に制した時に鞍上していたのは、岡部騎手でした。その後、ペリエ騎手にバトンタッチしクリスエスは一昨年の現役引退大活躍したのですが、その礎を築き上げたのが岡部騎手だった事は言うまでもないでしょう。

2002年神戸新聞杯 シンボリクリスエス
Photo Data:(C)Carrot Lunch

2003年、体のメンテナンスの為に丸1年休み、復帰して2度目の週となった2004年1月31日。
私は東京競馬場にいました。友人に誘われて見に行った久々の競馬。パドックには、真剣なまなざしで馬に乗って周回している岡部騎手がいました。

2004.1.31 東京競馬場 パドックにて(ウインデュエル)
レースでは快勝。その後ウイナーズサークルに勝利のセレモニーが行われるので、慌てて駆けつけました。少し斜めになってしまったけど、彼の姿をカメラに収める事が出来ました。その時びっくりしたのは、何と丸刈りになっていたことでした。騎手候補生かと思ってしまいそうな姿に、彼自身が復帰への並々ならぬ思いと、馬好き、競馬好きの姿を見ることができたのが印象深いです。

2004.1.31 東京競馬場 ウィナーズサークルにて
10R立川特別 ウインデュエルで勝利した時の写真

復帰後にG1勝利が届かなかった事、特に桜花賞勝利にあと1歩で手が届かなかった事が惜しかったし、何よりもまだ乗れるような気がしたのですが(見た感じはそろそろという感じもしたのだけど)、本人が決めたことだから、受け入れようと思います。彼が積み上げてきた記録と記憶は、いつまでも私の心に残ることでしょう。
岡部さん、本当にお疲れ様でした…。
20日に引退セレモニー…用事があるから行かれないのだけど、行きたくなっちゃった…どうしよう。

この記事を書いた人

Minako 'NEPPIE' Seki

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