Cross Road〜出会いと別れが交差する道〜
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一本の道から生まれる出会い
Road
(C)m-style

私は生まれてから今まで多くの人と出会った
一本の道に交差していく道を通して……
初めての出会いは、この世に生まれた時
私を産んでくれた両親、一足早く生を受けた姉と
生まれたときの記憶は覚えてないけど
昔のアルバムを見ていると不思議な感覚がする

私の記憶にある最初の出会いは幼稚園の時
近所の子たちと一緒に幼稚園に通っていた時に見た景色は
今でも時々思い出す

6年生の春、4月から通う私立校の説明会に行った日、
私は初めて「神様」に出会った
讃美歌「いつくしみ深き」を歌ったとき
なぜか不思議と心地よい気分にさせられた

数日後、私は初めて教会に行った
家から歩いて数分のところにあるのに、妹が付属の幼稚園に入るまで
教会の存在をほとんど知らなかった
はじめて入った教会はとても暖かかった
その日読まれた暗唱聖句を今でも覚えている

「まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみを担った」
(イザヤ書53章4節)

「彼」って誰のことだろう…?

中学に入り、学校生活に加え、教会生活も始まった
電車通い、女子校、授業、礼拝、クラブ活動といった学校生活で
楽しいながらもいろんな葛藤が生まれ始めた頃、
日曜日教会で過ごす時が一番リラックスしていて、楽しかった
私を一人の「個」としてみてくれた教会の人たちがいてくれたから

教会に通い始めて年が明けた頃の冬
夕礼拝に出ていた私に神様が語りかけてくれた
どんな言葉をかけられたかはよく覚えてないけど、
気がつかないうちに私は神様を信じる決心をしていた
数ヶ月後イースターの日、私はバプテスマを受けた

そして、さらに多くの人と出会った
クラスメイト、会社の人たち、全国の教会の仲間たち、
新たに増えていった家族や親戚、
音楽やスポーツのファン仲間、いろんな場所で出会った人々……

私は彼(彼女)らと一緒に笑ったり、泣いたり、喜びを分かち合ったりした
しかし時には喧嘩したり、ある時は裏切られたりもした
とても仲良かったのに、気がつけば会えなくなり疎遠になった人もいた
でも多くの人たちと出会えた事は、私にとって今大きな糧となっている

人は生まれてから、一人一人に一本の道が与えられ、
その道を前へ前へ歩いていくようなものなのかも知れない
歩いていくと交差する道が見えてきて
その道には別の人が歩いている
すれ違った時、「こんにちは」と互いに声をかければ
新たな出会いが生まれる
もし「こんにちは」と声をかけずにそのまま通り過ぎてしまったら
出会いは生まれてこない

私が歩く道をいくつもの道が交差していった
それらの道で多くの人たちと出会い、多くの人たちと別れた
でも、いつも私と共に歩いてくれる人がいるから
ここまで歩いていくことが出来た

神様に出会ってから、
人々との出会いはすべて神様が引き合わせてくれたものだと思えるようになった
交差する道で人々と交わる時、力を与えてくれたのは神様だった
時がたって、別れが訪れた時、慰めてくれたのは神様だった
たった一人で歩かなければならない時、
苦しく、つらい思いを背負っていた時、私の代わりに歩いてくれたのは神様だった

これからも多くの道が私の道に交差していくだろう
一体どんな出会いが生まれてくるのか分からないけど、
神様と共に、出会いと別れが交差する道を歩いていきたい…

最後に今まで出会った全ての人たちへ、心からの感謝を。
「ありがとう」

※教会の青年会誌「はらから」の原稿(2003年4月号=春だよ特別号)として書いたものです。が、実は1年近く前からタイトルは決まっていて、本文も少し書き始めていました。しかしまとまらなくてそのままにしていました。今回「出会いと別れ」というテーマで原稿を書いて下さいと編集長(青年会メンバーの一人)から依頼された時、真っ先にこのタイトルが浮かびました。私が今まで出会った人たちや別れた人たちのことを思い浮かびながら書き上げることが出来ました。今まで出会った全ての人たちへ、改めてお礼が言いたいです。どうもありがとう。これからもよろしくお願いします。

Last Update:2003.4.11
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