Re-Born〜神戸からの手紙〜
HOME >> Life >> Heart of Soul >> Re-Born
1995,Autumn,In Kobe
Heartbeat Kobe Seaside
(C)neppie
Dear You.
9月に入って急に涼しくなった毎日ですが、如何お過ごしですか?今、この手紙を新神戸駅のすぐそばにある新神戸オリエンタルホテルの31階の部屋で書いています。窓から見える神戸の夜景はとてもきれいで、心が澄んだ気持になってきます。

さて9月15日から17日まで、友人と神戸に行ってます。
私にとって昨年4月以来2度目の神戸。しかし今年のあの震災で街が傷つけられ、8ケ月近く経った今でもまだ更地になっていたり、壊れた建物にビニールシートが掛けられていたりと未だ傷跡が残っていました。それでも行きたかった観光スポットもいろいろ廻れて充実した旅を送っています。今回の旅行ではなるべく地元の電車や地下鉄を使って街を歩き、現地の人達と話し、沢山買い物をして、3日間だけでもこの街の住人になろうと思って過ごしています。

今までは東京にいる視線で神戸の事を考えていました。私はこの震災を東京でテレビや雑誌、 新聞を通して見ていました。『何かしなくては、でも何を?』、そんな呼びかけが私の中で繰り返し起きていました。義援金をしたり、友人を励ましたり、あるファンクラブでグッズ提供を呼びかけたり、ミニコミで震災の事を書いたりしていました。でもこれらは皆、東京に居て出来る事でした。実際にこの地震を体験していない私は、現地の人達の本当の痛みは分かりません。
しかしこの出来事をバネにして毎日一生懸命生きている人達の姿を見ると、私は安易に今回の事を語ってはいけないと思いました。私が彼等に出来ることはこれっぽっち無いことも改めて痛感させられて、逆に神戸の人達から私に沢山エネルギーを得た気がしました。

今回の旅で私が何を得たかは未だ分かりません。でも一日一日を大切に生きて行く事の大切さを改めて感じた次第です。この時期に行って大丈夫だろうかと思ったりもしたけど、神戸の街は私達を快く迎えてくれました。ますます大好きになったこの街にまた訪れようと思っています。それではまた!

まず神の国と神の義とを求めなさい。
そうすれば、これらのものは、
すべて添えて与えられるであろう。
だから、あすのことを思いわずらうな。
あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。
一日の苦労は、その日一日だけで十分である。
(マタイによる福音書 第6章33〜34節)


1995.9.16(Sat)
新神戸オリエンタルホテルにて


P.S.神戸のプロ野球チーム、Bluewaveの優勝が決まって本当に嬉しかった。

1995年に教会の青年会誌に書いたコラムです。94、95、96年と毎年神戸に行っていたけど、どれも強い印象を私の中に残しました。私にとって神戸は大好きな街です。去年も友達の結婚式で神戸にも足を運びました。東京とは違う空気を感じ、落ち着く街です。また行きたい。

Last Update:Last Update:October 18,2000
Where is going to Site for Next?
Back to Index Page
ここに掲載されている画像・文章等の無断転載を禁じます。
COPYRIGHT(c):Minako'NEPPIE'Seki[Party?Party!],1998-2003.