Moto's World
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天国に続く芝生の丘--Grass Valley to Heaven

road to heaven..?

私が子供だった頃
セピアがかり始めたカラー写真を眺めながら
記憶をたどってみると
どこかに遊びに行った時の姿が
今でも記憶が鮮明に残っている

一面花模様の絨毯の中を駆けずり廻ったり
体が日に焼けても全然問題なく外で遊んだり
虫に刺されようが、動物に追っかけられようが
そんなの気にしてたら
楽しい時間がどんどん減ってしまいそうでもったいなかった
子供の世界は法則が無限大にない

やがて私は子供から大人へと少しずつ成長していった
大人の世界を知って行く内に
今までいた子供の世界にいつしか抵抗を感じるようになった
そしてある日子供の世界を飛び出した
時々振り返ってみると
今までの思い出が浮かんでは消えていった

大人になって私は再び子供の世界へ足を踏み入れてみた
久々に入ったこの世界は
懐かしさの中で何か自分に失っていたものを見つけた気がした

聖書の中に、こんな話がある
イエスにさわっていただくために、人々が幼な子らをみもとに連れて来た
ところが、弟子たちは彼らをたしなめた。それを見てイエスは憤り、彼らに言われた

「幼な子らを私の所に来るままにしておきなさい。止めてはならない。
神の国はこのようなものの国である。
よく聞いておくがよい。誰でも幼な子の様に神の国を受け入れる者でなければ、
そこに入る事は決して出来ない」
そして彼らを抱き、手をその上において祝福された。

(新約聖書『マルコによる福音書 第10章13〜16節』)

今度は私が君に教えたい
幼な子達を心から愛していた様に
イエス様は君の事を愛している事を・・・


毎週日曜日、私は近くの教会(プロテスタント系)で日曜学校の教師をしている。教師を始めて7年経ち、今は5年生の女の子達を相手に聖書や神様の話をしたり、一緒に遊んだりして、礼拝前の一時を過ごす。 元気良く教会学校に通う子供達。彼らは神様の話を聞く為に、また先生や友達に会う為に集まって来る。そこに携わる教師達(私も含めて)は、子供達を教えているようで、逆に子供達から学ばせられている。 佐野元春のアルバム『フルーツ』からの曲「天国に続く芝生の丘」をイメージしてこの詩を書いてみた。
教会の裏庭でそよ風に踊る君は、果たして夏の幻だったのだろうか……。

(1996.9.7)

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