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Big Fat Mama said...Sha-la-la-la

『Big Fat Mama』というのを知ってますか?
 私の好きなミュージシャンの一人である佐野元春さんがよくこのフレーズを歌っていて、「Big Fat Mamaって一体どんな人なんだろう」と思ってました。
 ある時少し昔のFM番組のテープを聴いてみたら、その『Big Fat Mama』の事を話していました。ミュージシャンの伊藤銀次さんがDJの番組で、ゲストに佐野さんが出ていたのですが、途中代表的黒人女性シンガーの一人であるアレサ・フランクリンの歌をかけた後、彼らはこんな会話をしていたのでした。


銀次「よく僕たちの歌の中で『Big Fat Mama』というのが出てくるけど、
    『Big Fat Mama』って僕たちにとって何なんだろう?」
元春「『Big Fat Mama』は、実はアレサ・フランクリン(笑)」
銀次「僕なんかよく、向こうの映画に出てくる南部の、
    エプロンで手を拭きながら、すごく人のいい…」
元春「10人ぐらい子供抱えて…」
銀次「『何がきたって平気だい!』と、どんな事がおこっても全然平気なおばさん」
元春「大地にこう根付いている様な…」
銀次「すごく頼りになる女性、それが僕の『Big Fat Mama』」
(1987/9/28(MON)FM横浜『伊藤銀次のポップ・ファイル』 ゲスト・佐野元春)


 私はこの『Big Fat Mama』こそが、本当の意味での理想の母親ではないだろうか、と思ったのでした。それは単に直訳の意味「でっぷり太った母親」というのではなく、佐野さんと銀次さんの会話の中で言っているような、子供を生んだことでいい意味でたくましくなった、つまり『母は強し』なんだと思うのです。
 とはいえまだ独身の私にはまだピンと来ないことが多くて、例えば自分が母親になると自由な時間がなくなってしまうとか、体型が変わってしまうとかといったネガティブに考えてしまう事が多いのです。
 そこで、今回「おかあさん」の特集を組んでみることにしました。自分の母親と接する機会が多いと思いますが、その中で喜びや葛藤、悲しみなどいろいろあったりしたと思います。母親との関わりによって何を得たか、何を考えたか等々、それぞれ自由気ままに書いてみました。
 そして私が考えるに一番の『Big Fat Mama』は、イエス・キリストの母親マリアでしょう。彼女は神様から聖霊によってイエス様を生んだだけでなく、その後沢山の子供を生み、イエス様の歩みを静かに見守っていた人です。イエス様の十字架の時も復活の時も、母親として見守っていました。それゆえに彼女は『聖母』として多くの人に留められる人になったのだと思います。


このエッセイは、数年前、教会の青年会誌の巻頭言としてかいたものです。テーマが「母」だったので、理想の母親像を書いてみようと思った時に浮かんだのが「Big Fat Mama」でした。日本風に言うと「肝っ玉お母さん」といった所でしょうか。最近はなかなか見かけないような気がする「Big Fat Mama」。いつか母親になった時、私は果たして 「Big Fat Mama」になれるでしょうか…。
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