パッケージに残されている元春のライブの記録。 映像で再現される記録を観るたびに、 その時の自分と再会出来るのが嬉しい。

私が佐野元春の音楽のすごさを間近で感じたのは、ライブパフォーマンスだった。ギターをかき鳴らす時、シャウトする時、ダンスする時、バンドメンバーと目線で言葉を交わす時、たまに笑いを取るような(!?)ＭＣをする時…今までのライブで見られた彼の姿。この姿を見る度に、私は佐野元春と共にここにいる事を確認する。

彼のライブを初めて見たのは、89年の横浜スタジアム。それ以前にもMotoharu Radio Showなどのラジオプログラムや、ＴＶやライブビデオでパフォーマンスを見て（聴いて）いたが、残念ながら見に行く機会が出来なかった。87年の初めての横浜スタジアムライブを見られなかったのは今でも悔いが残るし、ルイード時代や初代ギタリストの伊藤銀次さんがいた頃のライブにも行かれなかった。アルバムを買ったりライブに行く為のお金を持てるようになった頃、ようやく彼のライブをナマで体験する事が出来た。

デビューから現在まで数百回と繰り広げられた彼と彼の仲間たちとのライブパフォーマンス。
一体何回「アンジェリーナ」を演奏しただろう。 一体何回「サムディ」を観客と一緒に歌っただろう。一体何回ギターを抱えながらジャンプを繰り返したことだろう。一体何回…。

佐野元春のライブを体験するようになってから、私はますます彼の虜になっていった。それは、彼のライブがいつもワクワクさせられるものだからである。ツアー中、同じ曲順、同じアレンジという事はほとんどない。イントロを聴いただけでは分からなかったりする曲も出てくる。でも、だからこそ彼らのライブはとても楽しい。そして佐野と彼のバンドメンバーが適度な緊張感を持ちつつ、それでいてHeartfulな演奏をしている姿を見て、バンドの理想形を垣間見る事が出来た。Heartland、Hobo King Bandと一緒にプレイする彼を見るのが大好き。そして、オーディエンスたちが気持ちよく楽しんでいる姿を見るのも好き。思い思いに彼らのライブを楽しんでいる。一人で元春のライブに行った時も、一人じゃない。ライブの度に進化を続ける佐野元春が、彼のバンドたちと繰り広げられるライブをこれからも楽しみにしていきたい…。

さて、今まで見に行った佐野さんのライブをまとめてみました。クリックすると、ライブレポート＆セットリストに飛びます。（今までの再構築も含め、少しずつまとめていきます）
ライブレポート＆セットリストをまとめるにあたっては、佐野元春公式サイトMoto's Web Server及び、エズミさんのサイトNapoleon Fish Daysを参考にさせて頂きました。